2012年3月30日金曜日

コリー & シェルティ− 家庭犬のしつけ方


 訓練というよりも、犬が家族の一員として快適に過ごすための、最低限必要なマナーをしつけるための方法を記しています。
 基本は、あせらず根気よくです。
   
  ただ単なる動物であるか、あなたの良き伴侶となりうる愛犬であるかというその差は、あなたが所有している犬をどれだけ熱心に指導が出来るか否か、ということによって自ずから決まるものです。
  あなたの愛犬をより立派なものにするには、あるいは又あなたの犬を誇りを持って他人に話すことが出来るようにするには、どれだけの愛情としかも辛抱強く指導して行かれるか否か、によって決まります。

  犬を訓練して行く上に先ず考えなければならないことは、犬が今何を考えているかを十分理解してやるよう、常に念頭に置いて訓練して行くことが大切です。
  あなたのその思いやりが自然に犬にも感じ取られ、犬の方でも出来得るだけの智恵を絞って、あなたの要求しようとしていることを理解しようと務めます。

犬の訓練をするのも、子供の教育をするのも、何ら変わることはありません。時には厳格に、またある時はやさしくして、緩急よろしきを得た訓練をすることが肝要です。
  ただ、子供と違うところは、言葉を理解できませんので、繰り返し繰り返し何回も反復して訓練をすることによって犬に理解させるように仕向けて行かなくてはなりません。
  辛抱強く繰り返し訓練することが大切になってくるわけです。
  犬というものは、愛情を持って頭を軽く撫でるようにたたいてやることだけでも非常に喜ぶものです。
  何か難しい訓練をした後では、ご褒美を与えてやることも、指導していく上には良い手段の一つです。 犬の方でもこの次には又上手にその訓練をしようという気持ちが湧いてくるものですから、常に犬を上手にリードすることによって犬とあなたの気持ちが合致して 、訓練も次から次ぎへと興味が湧いて、面白く高度の訓練をするように務めなければいけません。

訓練の基本的事項

[命令]

  犬に命令を伝える方法として、声符(言葉による命令)と視符(手、体などの指示者の動作)があります。
  命令を与える言葉はなるべく短い言葉を選びます。また命令語は常に同一の言葉を使用しなくてはなりません。例えば「座れ」といったり「お座り」といってはいけません。犬にとっては、あなたから与えられる命令が言葉として聞こえるのではなく、ただ音の調子だけしか分からないのですから、命令するときの言葉は常に同じ調子、つまり同じ言葉を使用しなくては、犬には理解できません。

[訓練の時期と所要時間について]

  訓練をするには、犬もまたあなたも常に面白く興味が湧いているときでなくては、良い訓練は出来ません。
  そうしますと犬にとっては、どうしても一回に30分も続けて訓練することは感心しません。 長くも10分くらいの間に訓練を打ち切るようにして、また時間を置いて何回と無く焦らずに繰り返して訓練した方が指導していくのには最良の方法と考えます。
  朝、昼、夕食の前に10分間訓練するのも一つの良い方法でしょう。ちょうど終わった後食餌を与えられますので好都合です。

[紐と首輪について]

  訓練をするには紐(先がフックになったリード)と首輪が必要となります。紐には色々な種類のものがありますが、例えばナイロン、麻、革、クサリ等ですが、革が一番適しているようです。
 首輪を買うときは予めテープで首周りを計って置いて、それよりやや大きめのものを買うようにして下さい。
 子犬の場合は首輪の穴の空いているところの一番小さいところに合わせて買ってきませんと、すぐ成長して大きくなりますので注意して下さい。
  また大きな犬の場合には、穴の中間くらいの所で合わせて買った方がよいと思います。 初めて犬に首輪を嵌める祭には、急に嵌めようとしても嫌がりますので、買ってきた首輪を暫くの間犬に臭いを嗅がせておいて、十分になれてから犬の首をしっかり押さえておいて嵌めてやります。
  嵌めたらば一緒に犬と暫くの間遊んでやります。 非常に首輪を気にしますので、出来るだけ忘れさせるよう、他のことに気を散らして早く首輪に慣れるようにしてやります。

  以上の準備が出来ましたら、実際の訓練を順を追って説明していきましょう。

2012年3月28日水曜日

Sherry Melinda Eclair Fullerさん | Somode Social


年間30万頭の犬猫が殺処分されている問題、犬猫の流通過程において起こる非道徳的な行為、食の問題に取り組んでいます。
somodeの犬猫問題|皆様と一緒にしたいこと|犬猫問題の現状|インタビュー|music|イベント|Appli

ドッグトレーナーのシェリーさんに、イギリスのドッグトレーニングについて、そして、イギリスの動物保護についてをインタビュー。「犬も人間も幸せになるトレーニング」とは・・・?

Sherry Melinda Eclair Fullerさん

1973年6月10日生まれ。イギリス、エセックス州、ロシュフォード出身。

ドッグトレーニングに携わり10年、数え切れない犬を指導。10人単位で行うグループトレーニングから、マンツーマントレーニングまで、ニーズに合わせ、幅広くこなす。

急な病気や事故にあった人を、救急車が到着するまで介護する、救急隊員のボランティア活動も行っている。

また、マダガスカルとタンザニアへのコミュニティープロジェクトにも精力的に参加。将来的に、日本にも何かの形で奉仕したいと考えるグローバルなドッグトレーナー。

At Fuller Inspirations we work with organisations, communities and individuals to support them to uncover their strengths, give form to their dreams and create a path to their highest aspirations.
Sausages & Praise

My dog training classes, held around south and central Essex, are built around learning through fun.
Fuller Inspirations

インタビュアー:Saki Anderson

― 最初に、何故、ドッグトレーナーになろうと思ったのですか?

私はずっと動物が大好きで、犬と猫と一緒にいることを楽しんできました。 1999年頃、私はドッグレスキューセンターでボランティアをしていました。このレスキューセンターは、捨てられた犬や、迷い犬、飼い主さんが亡くなって しまった犬、または、虐待されていた犬を引き取っていました。ボランティアとして、私は、彼らと遊んだり、お風呂に入れたり、里親さんを探したりしていま した。

センターで、新しい里親さんが見つかった多くの犬が、またセンターに戻ってきたんです。彼らの新しい里親さん達は、「犬がリードを強くひっぱり過ぎる」、 「ソファをかじった」と文句を言っていました。これらは大きな問題ではありません。これらの問題は簡単に直すことが出来るのです。

それで、私は犬の習性についてと、犬のトレーニングクラスの運営の仕方を、2年かけて学びました。これで、犬が新しい里親さんのところに行った時、私が里親さんが犬を理解し、トレーニングすることを手伝ってあげられるようになったわけです。これは、 もっと沢山の犬が里親さんを見つけ、一緒に暮らすことが出来るということに結びつきます。

トレーニングスクールを設立し、犬とその飼い主さんを助けることが出来るようになり、このことを私はとても嬉しく思いました。 2002年、「Fido's Friends」という名前のスクールを開校しましたが、私の本職(地方自治体)の方が忙しくなってしまい、しばらくトレーニングの方を離れました。

でも、やっぱり犬と接することを懐かしく思って、2010年に、トレーニングを再開しました。今回のスクールの名前は、「Sausages and Praise」何故かというと、それがトレーニングの全てだからです。「ソーセージと沢山のご褒美!」

 

―あなたの仕事のどんなところが好きですか?

何が一番この仕事で好きかと言うと、犬と会えることですね!私は犬が大好きなんです。犬が幸せにしているところが大好きなんです。生活の中で起こる全てのことが、彼らにとって、どれだけエキサイティングであることか。 彼らの活力、一頭一頭が持つ、違った性格が大好きです。そして、人々が犬ともっと良い関係を築くことを助けることに、充実感を感じます。

 

―何故犬のトレーニングは重要なんでしょうか?

「悪い」犬というのはいませんね。犬は犬として振舞っているだけなのです。彼らは、人間のルールと習性を知りません。犬にとって、飛びついたり、食べ物を 盗んだり、噛んだりすることさえ、悪いことではありません。彼らは、人間のルールを知らないだけなのです!もしも、私達が犬と幸せな関係を築きたいのな ら、時間を割いて、彼らに人間のルールを教えてあげなければなりません。

礼儀正しい挨拶の仕方、優しく接する方法(特に子供にとって)、何を齧っていいの か悪いのか、食べ物に対してどのように振舞うのかを教えてあげなくてはなりません。

犬があなたの言っていることを聞くということは、とても重要なことです。散歩中にリードを犬がひっぱり過ぎたり、人に向かってほえたり、放した時に、あな たのところに帰ってこない等の行動は、楽しめるものではありません。犬にどのようにしてほしいかを、時間と努力、忍耐を持って教えてあげれば、私達は、犬 ともっと幸せな時間を過ごせるようになります。

トレーニングは、あなたにとって、他の人にとっても、安全のために不可欠です。そして、責任ある飼い主は、彼らの犬をトレーニングするべきです。よくトレーニングされた犬は、どこに行っても歓迎されますから!

私達は、犬がとても賢いということを覚えておくべきです。日本で人気の犬種、 秋田犬や柴犬は、とても賢く、独立性のある犬種です。彼らをトレーニングす ることはとても楽しくまた、彼らの思考へのいい運動になります。

もし、私達が犬に「任務」を与えなければ、彼らは退屈し、そのうち彼ら独自の「楽しいこ と」を見つけます。多分それは、あなたの家具を齧ったり、庭を掘り起こしたり・・そんなことです!(日本の秋田犬と柴犬の飼い主さん達は、この意味がわか りますよね!

 

―犬は何歳からトレーニングを始めるべきですか?

もしもあなたが、犬がとても若いうちにトレーニングを始めたら、トレーニングは簡単で済み、犬にとっても学んだことを覚えておくのが難しいことではなくな ります。ブリーダーは、まだ乳離れしていない子犬の段階でトレーニングを開始することさえ可能です。

例えば、小さい仔犬なら、足を触られたり、歯をチェッ クしたり、耳を掃除されることに慣らすことが出来ます。すごく小さい仔犬でさえ、おやつをあげることによって、お座りを躾けることが可能です。